ITO
ITO金庫は、(株)アイティーオーが販売していた製品です。(株)アイティーオーは2000年(平成12年)に民事再生法の適用を受け、プラス(株)に営業の一部を譲り渡しています。金庫は大まかに2つのタイプに分けられます。1つは、火災対策として使われる「耐火金庫」、もう1つは、盗難や犯罪の防止を目的とした「防盗金庫」です。一般家庭などでは、主に耐火金庫が使用されているのが現実ですが、それぞれの性能をよく分かった上で、用途に合わせて選択することが重要です。耐火金庫は、主として火災対策として使用されます。夜間のビル火災から、地震の衝撃や二次災害としての火災まで、あらゆる場合の火災を想定して製造されています。日セフ連ではJISに基づき0.5~4時間にわたる耐火試験、9.1mの衝撃落下試験(床落ち対策)などの基準を設定しています。防盗金庫は、主として防犯対策として使用され、耐火性能を備えています。日セフ連では、ドリルやハンマーなどの工具による破壊行為や、バーナーによるガス熔断に耐えられるかをテストして、ランク分けをしています。収納物に適合した耐火性能を有する金庫を選ぶことが重要です。収納物の耐熱温度の目安の一例として、現金、権利書、重要書類、小切手、約束小切手などは177℃、レントゲンフィルム・写真用フィルムなどは105度、洋画・日本画・掛け軸などは80℃、磁気テープ・ビデオテープなどは66度、光ディスクは50℃、となっています。




















